奈良のデザイン事務所、パーキーパット・デザインズ代表の前田です。
今回は、デザインの中でもあまりピンとこないかもしれませんが、ライティング(文章を書くお仕事)について考えていきます。ライティング、すなわち文章を書く・作るお仕事において、良いものってなんだ?というところを見ていきます。
ちなみに僕はライティング、好きな方です。いや、もうちょい自信持った表現として、得意な方かもしれません。といっても自分を「ライター」と名乗ったことはないので、プロのライターさんからすると失礼な存在かもしれませんが、実際にライティングが必要なときには対応できてきました。
そんな、ライターじゃない人が考える、良いライティングについてが今回の内容です。
まずは簡単にですが、僕がライティングを得意だと言いはるヒストリーから。それは何かというと(1)長年の経験と、(2)文章が好きという点、そして後に記す(3)良いライティングの条件を意識しているからというのがあります。
(1)長年の経験というのは、その文字の通りです。デザイン制作の上で文章ってもちろん大切ですよね。何かを伝える上で、一番伝わりやすいものが文字であり文章です。
そこを「ここはもっとこういう表現の方が伝わるな」とか「この部分は漢字よりも平仮名の方がパッと見て認識しやすい」などといった思考をしながらデザイン物を作ってきました。時にはゼロから文章を考えて作るということも少なくなかったので、勉強しながら自然とスキルが身についていって今がある感じです。
次に(2)文章が好きというのは、少なからずプラスになっていると感じます。本を読むのは好きですし、実用書だけでなく小説も大好きなので、言葉の表現方法などはそういうところで慣れているというのがあります。「好きこそものの上手なれ」ですかね。
そして、最後に(3)良いライティングの条件についてです。
良いライティングは、プロライターでなくても可能だと僕は考えています。そこで、ここを押さえて研究あるのみだ!というものを以下に挙げます。
では簡単にですが、一つ一つ見ていきましょう。
文章の作成スピードに関わる重要要素ですね。早く文字を打てることは時間短縮になりますので、効率的で素晴らしいです。
特に最近は、スマホが主流な世の中なので、パソコンをあまり触れない若い人が増えてきました。パソコンを身近に触れて、Wordなどのソフトにも慣れていることは有効的なことかもしれません。(他の仕事にも役立ちますしね!)
言わずもがな、文章を作るなら必要ですね。ちゃんとした言葉なのか意味なのかはすぐに調べられますし、「い」抜き「ら」抜きなどにも注意した正しい日本語を使うように心掛けたいです。
また、これは僕がかなり意識していることなのですが、「口語として耳あたりのよい言葉のチョイス」を考えています。読む文章ですが、話して説明してる雰囲気が出せると良いなと思うんです。その方が長文もスッと頭に入ってくる場合もあるんですよね。
セールスライティングとは、商品を売るための文章力ですね。顧客やユーザーからの反応を得るために考えるものです。カタログやショッピングサイトなどを見て研究していくことで、「顧客はどういう言葉に惹かれて、商品を購入するか」を感じ取れるようになってきます。もちろん嘘はいけません。
こちらはWEBサイト(ホームページ)を制作する上で大切な要素です。検索エンジンの検索結果からのお客様を流入するための文章構成力です。検索エンジン(人ではない)に、良い内容だと認識される必要もあるのでキーワード選定などの意識が必要になってきます。長々と書いたから良いというわけでもありません。
同じくWEBサイトでかなり効果が出てくる要素です。WEBサイト(ホームページ)を見てもらって、問い合わせボタンや購入ボタンを押すなどの行動させるためのポイントを作れるかどうかです。例えば、「お問い合わせはこちら」というボタンと、「ここから質問ができます」というボタンであれば、どちらが相応しいかを考えるのがそれに当たります。
また、例ですが商品購入をする際の体験として、親切な言葉遣いの上手い店員さんが案内してくれるような気持ちの良い体験を提供することを考えるのが「UXライティング」と言われるものです。ストレスなく行動してもらうために重要な要素ですね。
文字の並びや文章の構成にはデザイン性は必須と僕は考えています。ここでデザイナーは強いんです。例えば、文書のどこで改行したら見やすいか、改行したときに言葉の途中で折り返してしまい言葉がパッと認識しづらいなら違う言葉を考える…といったことをデザイン脳で考えると、より良いライティングへと繋がります。
以上、良いライティングへのヒントを考えました。(実はまだまだあります)
「プロのライターじゃないけど」という前置きはしましたが、もちろん、プロライターは上記やその他の要素をより研究し身につけていかれてるのだと思います。そこに届かずとも、良いライティングへの道はこれで近づけることができるのではないでしょうか。
ここでライティングについて気をつけないといけないのは、胡散臭くならないようにです。これも研究が必要と言えますね。僕もここはかなり気を遣うところなので、またの機会に語れればと思います。