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クリエイターの『営業』ってなんだ?

クリエイターの『営業』ってなんだ? なんなんだ?

奈良のデザイン事務所、パーキーパット・デザインズ代表の前田です。
今回は、クリエイターの「営業」というものについて考えていきます。クリエイターってどういうポジショニングでいるべきか、そういった部分にちょっと問題提起になる内容でもあります。

どうも最近は、この『営業』っていう言葉に違和感を感じています。「最近営業始めて仕事ゲットできた」とか、「営業してなくても紹介で仕事もらえてます」とかよく使われていますね。

どこか、しっかりした言葉のようであるはずなのに、ふわふわした印象を受けませんか? あやしいワードだなって。特にクリエイターが使うとあやしさ度合いがとっても跳ね上がるなと僕は感じてしまいます。

変な違和感があるのは僕だけ?

営業、たぶん「営業マン」の営業と近い意味で、仕事を取るための行動ということでしょう。例えばどこかに電話掛けたりメール送ったり、社交の場に行って名刺交換したりポートフォリオをどこかに送ったり。(正直、本当のバリバリの営業マンからしたらヌルく感じる活動のレベルなのでしょう…)

あとは制作会社内の営業担当の人の業務をイメージして営業と言ってる人もいるでしょう。

なんでしょ、この違和感。僕だけ?
いや僕も営業って言葉は使ってはいましたけど、違和感が気になって最近はあまり使わなくなりました。

クリエイターは営業マン?

この違和感、僕と同じようにお持ちの方いたらぜひZoomででも今後の仕事についてなどをテーマに語り合いたいくらいです。そのくらいの変な違和感。

この違和感の行きつくところが「あんたクリエイターじゃないのかい?」という気持ちなんですよね。SNSを中心に、巷で目にする耳にする営業方法をクリエイターのあなたもしてどうするのよっていう感情。

いや、悪いことではないし、上手く活用すればお仕事もたくさん得られるような気もします。営業マンとして褒められるかもしれません。でも、あれ? 僕はクリエイターとしてはそれが良いことなのか、ちょっとわからなくなってしまいます。

クリエイターとして大事なこと、ありますよね?

そういった営業方法・テクニックも大事。大事だけど、もっと大事なことを置いといて、そんなことをしても仕事続きますか?って思うんです。

もっと大事なことって何でしょう? それはあなたがクリエイターであることでしょう。

『クリエイターであることが一番の営業じゃないんですか』ということが言いたいんです。あなたがクリエイターだから、クリエイティブな仕事が来るはず。

「そうだ、クリエイターの〇〇さんに頼もう」となって認識を持たれてるかどうかです。

「そうだ、あの営業してくる人、デザイン作れる言うてたな」でいいんですか?

SNSでのクリエイターの愚痴で多いのが以下のようなものじゃないでしょうか。

「そうそう、あるある!」と思われた方もいるかもしれませんが、これらの愚痴って全部、あなたのことをクリエイターって思われてないのかもしれないですよ(あえて極端な表現しました)

営業マンであれば無茶振りされても仕方ないかも…

極端なことは言いましたが、営業してくる人であり且つクリエイターでいるべきなのに、片方によったアプローチしていませんか。

そりゃ無理難題だって降りかかってくるかも。だって世の中の営業マンって、そういう無茶振りのような希望をじゃんじゃん受けてくれるものだったりしますから…。仕事受けるために至極当然の役割なんです。(だから制作の場で争いが起きるのだけど…)

クリエイターなのに、営業マンとして見られているということ。これはなかなか残念なことですよね。『クリエイター』として、自分はこれが作れる、こういった貢献ができる、というアプローチをできていますか?

僕の超個人的な偏見になりますが、「営業!営業!」と言ってるクリエイターさんは、そういうアプローチはできていないように見えています。営業テクニックや口は上手くなっても、自然とデザインの技術面は落ちていくかもしれない…。

営業テクニックも大事だけど、あなたがクリエイターでいることがもっと大事

でも営業は大切なのは否定しません。前述の話をすれば「クリエイターであっても営業して知ってもらわないと仕事来ないでしょ」とも思われるでしょう。そのとおり。

でも営業マンのごとく、それだけに専念するの間違っていませんかと言いたいんです。

「伝え方が9割」という本もありますが、割合で言えば、10割で大事なのは営業テクニックよりも、質の良いものが作れるかどうかの『クリエイターのあなた』なんです。

クリエイターのあなたを見てもらわないと…

電話でもメールでもTwitterでもあなたのことを知った人が、依頼するかどうかは、あなたを見て決めます。もしくは最初は営業テクニックでどうにか仕事をゲットできても、あなたの仕事ぶりや仕事の質を見られてリピートするかを判断されます。

そこではもう、『営業テクニック』は関係なくなってしまいます。むしろそんなところばかり頑張ってるクリエイターさんは、僕がお客様の立場なら絶対に仕事は頼みたくなくなってしまいます。

クリエイターとしての営業活動とは?

繰り返しになりますが、営業活動だって大事です。10割クリエイターであることが大事だったら、営業活動も10割大事です。なんじゃそらって思われちゃうかもしれませんがその気持ちは持っていないといけないと僕は考えています。

ちょっと言い方を変えるなら、クリエイターであることがそのまんま営業活動なんです。

上記、できるだけワクワクしながら大きめの声で読んでください。そんなニュアンスです。

これらを「クリエイターの自分」が伝えて&発信していけば、それでクリエイターの営業活動なんてOKじゃないでしょうか。楽観的すぎますか?(笑) 楽観的だけど、本質的だと僕は思っています。

良いものを作っている張本人(=クリエイターの自分)ということを知らせる、ということに重点を置くべきだと考えています。そこでは、数ある『テクニック』は役に立つでしょう。

クリエイターとしての相応しい営業テクニックを心がける

テクニック、そう、使えます。ただし、クリエイターに相応しい営業テクニックがあります。ただし、そういうことを教えてくれる人は少ない印象です。(営業じゃなくてもクリエイターに対して教えられる人自体が少ないというのもある説)

僕ですか? 自己流のテクニックはあります。でも、ここでは教えません(笑)だって小手先のテクニックとして使われたら意味ないですから。このブログを書きながらも、僕の言いたいことが100%伝わっていないと思っていますから。

いろんな勉強はするべき。ただし出さなくてもいい。頭の中にあればいい。

よくネット上でも話題に上がりますが、営業然りマーケティングなどの分野など、クリエイターからちょっと離れた分野の勉強はやって損はありません。

特にデザイナーなどの職業ではお客様が間違いなく他分野の人たちですから、無知よりも詳しい方が絶対に役に立ちます。いろんな商売の仕組みや方法を知っていた方がよいです。これは至極当然のことですね。

ただし、それをひけらかす必要はありません。ちゃんと適した時に、その勉強の成果を出せればそれでいいんです。頭の中でバッチリ整理しておきましょう。

このあたりで、デザインとは表層美のことと、そのもっともっと前の上流の段階でもデザインは関係してくることに、気づく人と気づかない人が出てきます。もちろん気づくとおもしろい道が開けます。

クリエイターが専門外のことを学ぶ上で気をつけること

気をつけてほしいことは、ブランディングはこうしたらいいみたいなことを(無責任に)教えてくれる人たちです。全員がダメとは言いません。よく見てほしいのは、テクニックだけでやれると言っているのか、あなたの価値ありきで言ってるのかです。後者じゃないとあなたのためになる話はありません。

テクニックだけでどうこうできたら、皆がハッピーになっていますよね。正直そんなものがあったなら、誰も教えたがりません。オンラインサロンもなくなるでしょう。オンラインサロンで学べることなんて…おっと話が止まらなくなる前に止めておきましょう。まぁ、それが世の仕組みです。

クリエイターの営業活動は存在する。でもあなたたちがやっているのは営業マンのやることだ

クリエイターの営業活動は存在する。でもあなたたちがやってるのは営業マンのやることだ。

クリエイターの営業活動は存在する。でもあなたたちがやってるのは営業マンのやることだ。

はい、見出しからもう2回言いました。もっと言えます。それくらいにこれが、僕が違和感があることへのメッセージです。

この記事全体に「あなた」と出していますが、誰にでも当てはまるし当てはまらないかもしれません。もしくは僕自身に言っているのかもしれません。はい、その節はあります。あるからこそまだまだ伸びしろがあるなって思います。(なんてポジティブなのか)

お仕事は得ないといけないから、不安なのはわかります。調べたらいろんな情報が出てきてすごいなぁって思うのもわかります。ただ、全部が全部、自分に役立つかなんていうと微々たるものだったりします。

クリエイターであることに誇りと自信を持ちましょう

まずは、クリエイターであることに誇りと自信を持って、生きていきましょうよ。そしたら「営業!営業!」なんて言わずにも、クリエイターとしてハッピーに暮らせると思うんです。いや、暮らせると信じたいんです。

もしかしたらこの記事で、クリエイターの営業テクニックのいろいろが知れると思って読んでもらえた人、ごめんなさい。それは一度、自分で編み出してはいかがでしょう。

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