奈良のデザイン事務所、パーキーパット・デザインズ代表の前田です。
今回は、(特に企業の)WEBサイト(ホームページ)が必要な理由を考えていきます。もうそれこそWEBサイトが起こり始めた頃から令和の今の今も、「ホームページは必要と聞いて」「作ってないと今の時代ダメだよね?」といった言葉を発する人は後を絶えません。ではなぜWEBサイトは必要なのかという点において、しっかり答えてくれる方は周りにいらっしゃるでしょうか?
では、早速本題として、WEBサイトが(自社に)必要な理由を考えていきます。一般的な企業であると、パッと思いつくのは以下のものかなというのを挙げます。
というような理由があるでしょう。他にもたくさんあります。また、WEBサイトからの集客をしている場合は、もちろんお客様との接触が起きないので必須という理由がありますね。
今の時代、社名や商品名などをどこかから知ったときに、検索されるということが起きるのが常ですから、うん、WEBサイトはあった方が良いのは間違いではありませんね。
上で挙げたWEBサイトが必要な理由ですが、ちょっと僕は気になることがあります。それは強迫観念のような理由だからです。知ってもらえない、ちゃんとしてると思われない、他社に負けてしまう…、なんか結構焦ってしまう理由ですよね。
逆境に強い人は別かもしれませんが、ビジネスの場でこういった状況って結構不利なこと多いですよね。余裕がない状態ですから。いやそこまで強迫観念とは感じてないよという人でも、制作会社の営業さんからそういうことを言われると、「え、じゃあ作りま…す…」となるのではないでしょうか。人ってそういうものですよね。
そんなわけで、僕は強迫観念のような理由ではない、余裕のある理由をちゃんと持つべきだと考えています。これなぜかと言いますと、この余裕のある前向きな理由から、その企業のWEBサイトの見せ方の方向性が決まるからです。こういう理由があるからこうしたコンテンツがいる、こうした伝え方をする…というものが決まっていくのです。
余裕のある前向きな理由を挙げますね。
ざっくりですがこのような理由は出てきてほしいですね。どうでしょうか、WEBサイトを「作ってないとダメなもの」から「活用していくもの」に変わったのが明らかですよね。こういう理由なら、作る意味がしっかり出てきそうですし、何より良いものが出来上がりそうな気がしますよね。
※この時点であまり良い理由が見当たらないのであれば、もしかしたらWEBサイトは必要ない可能性もあります。ここは熟考して損はありませんので焦らないことです。
デザイナー側は、お客様が「ないとダメと言われたから」と相談に来られても、上記のような理由も引き出すことを忘れてはいけないですね。プロとして、とっても大事なことです。
ちなみにこういったことを横文字専門用語全開で言ってくるような営業さんにはご注意ください。お客様が納得できていなければ、これは一種の強迫観念と変わりませんからね。
以上、WEBサイト・ホームページが必要な理由について考えました。「今の時代は作っておかないとダメだよ」と言われたから作るということはオススメしません。強迫観念ではなく、納得のいく理由の元、制作を始めてください。
ちなみに、余裕のある納得いく理由がないと、(プロが見て割りに合わない)高すぎる費用でも受け入れてしまう人・企業も全然いらっしゃいます。すべてが「よくわからないけど、そういうものだから」ということで流されてしまうんですよね。何のためにWEBサイトがいるかが納得できれば、その費用対効果で考えることできます。もちろんそこまでヒアリングしてくれる制作会社は大体が優良だと思いますので親切料金でしょう。(そう信じたいです)
焦らずじっくり。余裕のあるWEBサイト作り、これが大切ですね。