奈良のデザイン事務所、パーキーパット・デザインズ代表の前田です。
今回は、SNSのお話です。その中でもまずは初歩編として、企業がSNSを運用する際の付き合い方、全般的な心得に関して考えていきます。「ウチもSNSやらなきゃ!」となる前にその準備ができているか、運用しているけど大丈夫なのか、そういったところを見直していただくキッカケになればと思います。
「SNSを我が社も始めるか」となる企業さんも多いかと思います。今一度メリットをしっかり確認しておきましょう。そういうメリットがあるなら取り入れてもいいかという検討材料になればと思います。
上記のようなメリットが挙げられます。いいですねぇ、SNSってスゴイですよね。さて、ここで重要な注意点があります。それが、「ちゃんとやった場合に限る」ということです。本当にここがとても重要です。SNSは無料だし気軽に始めれる分、そういうところが頭に入っていない方が多く、途中で挫折(一番多いのは沈黙)されてしまうケースをよく見受けられます。
「ちゃんとやった場合に限る」、正直これの言葉にSNS運用はすべて集約されているといって良いと思います。ということで、ちゃんとやって失敗しないための心得(今回は3つ)を記していきます。
※あくまで心得です。構築やテクニックなどについてはまた別の機会に…。
企業でのSNS運用で一番続かない要因は、SNS担当者のテンションです。特に最初しばらくは反応が少なく我慢の期間であり、効果は出てこないものなので、そこでテンションが下がりやる気が出なくなって、更新しなくなるというのが、よくある現象です。
そういった現象が顕著に起こる場合が、社内のスタッフが代わりばんこで担当しているときです。先述したテンション下がる人が複数人になるわけです…。それは上手くいかないとすぐに想像できてしまいますね。さらに悪化すると「誰かがちゃんとやってくれるだろう」という気持ちが各人で出てきてしまい、質はどんどん下がっていきます。一人がサボり、また一人…、そんな結末が待っている可能性が大きいです。
しっかりこの人だという担当者一人に任せる方が得策です。さらにその担当者とはヒアリングなどしてテンションが下がっていないか不満がないかなどをチェックすることも必要でしょう。
やる人が整ったら、次は目的です。何のためにSNSを運用するのか、そこがないと投稿の方向性も迷いますし、反応がないのはなぜかなど分析ができませんし、やはりそうなると結果が出ずに長続きしません。
「某企業がTwitterで人気になっている!じゃあ自社も!」
「経営者仲間が始めて楽しそうなのでウチもやってみるか!」
というようなキッカケで始めるのは良いのですが、そこから行動を決める目的がないといけませんよね。
目的といっても「売上あげる」「ファンを増やす」などといった漠然なものではダメです。「売上を上げるために、20代の働く女性の認知度を上げる。そのために自社の中でもターゲットに人気のある〇〇ブランドを前面にアピールできるように…」というような、何を投稿していけばよいのか、ハッキリとした方向性を決める必要があります。
ここが、SNSを全く知らない人が勘違いしがちですが、「バズる」ことをとても期待されます。いえいえ、そう簡単にはバズりません。特に企業アカウントはバズりにくいです。運用を始めてから10個いいねがつくこともなかなかないことも珍しくありません。それだけ反応は薄いと覚悟しておいた方がよいでしょう。
担当を任されて上司から「バズれそう?」なんて質問が来たら危険です。もちろんそれで焦る必要はありません。決めた方向性で地道に地道にがんばりましょう。バズりは難しいことなど、社内でしっかりと運用においての基本情報は共有しておきましょう。
気軽に始められるからこそ、見落としがちな部分を心得として3つ挙げてみました。もっとありますが超長くなるのでこの辺りで止めておきましょう。SNSはすぐに始められるからこそ、終わりもとってもすぐにやってきます。
成果がすぐには出てこないものであるという認識は必ず持ってほしいです。そういうものだからこそ、自社ではこうやって運用していくぞという決め事が有効だと思います。
どうしたらよいか迷われたら、プロに相談してください。広告を出すとかいう提案もされるかもしれませんが、もっと手前のSNSの基本と自社で運用できるようにするにはどうするべきかをアドバイスもらえるところにお願いしてください。
企業のSNS運用について、まずは「全般的な心得編」としました。今後はTwitterやFacebook、Instagramなど一つ一つで見て考察していきます。